「じゃあな、蓮。お疲れ、おやすみ」


「ああ。明日学校遅刻すんなよ」

蓮はにやりと笑ってから歩き出した。


俺は苦笑いを浮かべながら家へと入った。

「那智おかえりーご飯いるのー?」

母さんの声がリビングから聞こえる。


俺は風呂場に向かいながら

「今日はいいや!!風呂入って寝る!!あ、明日学校行くから!!」

と告げた。


「はーい。じゃあお弁当いるのねー」


「ああ!!」

脱衣場に入って、服を脱ぐ。

それを洗濯機に入れてから風呂に入った。


シャワーを浴び、体を温めていく。

「……世界…かぁ…」


俺達は、世界を目指す…

enと同じ位置について、戦う…


「明日、まどかさんに聞きにいこう…どうやったら世界にいけるか…」





ーこの決断が、彼女の秘密を知ることになるなんて


 この時は思いもしなかった…