その日、夢をみた。


小学校4年生のときの想い出。


ミホが一人で教室で泣いていたことがあった。


どうしたの?と声をかけても、ミホは何もいわなかった。


ミホの斜め前のイスに腰をかけて、僕は待った。


他の友達はみんな下校していたし、先生たちも職員室へ戻っていてだれもいなかった。


しばらくして、ミホを顔をあげた。


「ユーちゃん、ありがとう」


なぜ感謝されたのかわからないけれど、僕も、どういたしまして、と答えた。


それから一緒に下校をして、次の日も一緒に登校した。


目覚めたら、夢の内容は忘れてしまっていた。