塾からの帰り道。 月の光が雲間から漏れだし、寒い空気を染めている。 冷えた空気が耳を、鼻を、目を圧迫する。 吐き出す息は白く、魂が出ている気がした。 途中、公園を横切り、ブランコに目をとめた。 帰ってから送ろうとしたが、急にミツキさんにメールを送りたくなった。 ミツキさんのことばが欲しくなった。