その後も小一時間話し込んでしまったから、そろそろ、と僕の方が言い出して別れることにした。


別れ際、


「今日はとてもうれしかったです。また、誘ってくださいね」


そう頬を赤らめながら話したミツキさんが立ち去っていった。


そのミツキさんの後ろ姿を、見えなくなるまで見つめ続けていた。