ん…。あたし、泣いてるの? そっか。家追い出されちゃったんだよね。 『辛い?』 誰…? 『居場所。なくて辛い?』 『辛いよ…』 ホントは泣きたいくらい辛い。 その辛さを紛らわすために、 髪の毛も明るい色に染めたし、 性格も変えようとした。 だけど…。 『心は正直なのね…』 気付くと涙がぽろぽろと 頬を伝っていた。 『泣きたいときは泣けば良いよ』