「一人にしないでっ…」
「…また始まった」
リビングから母の泣き声が
聞こえてきた。
電話の相手は父。
あたしにはあんなに冷たい態度なのに
父になると一変する。
毎晩のように男連れてくるくせに
何が"一人にしないで"よ。馬鹿馬鹿しい。
父はと言うと。
あれから一度も帰ってこない。
もう離婚届にサインも書いてあるし、
今の彼女の方がよっぽど大事なんだろう。
別にどうでも良いんだけど。
あの人たちのことを、もう
親とは思わない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…