次の日
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今日はいるか?
さすがに、昨日の今日だからまだ無理か。
そんなことを思いながら教室の扉を開けると
早速、夏川のでかい声が聞こえてきた。
「う~ん...、えっとね、結構やかましい奴で、まだ1日しか経ってないのにもうクラスのほとんどの友達と仲良くなってて、仕切りまくってる!!」
なに...?!
どかっ
「いたっ!!」
「別に仕切ってねーし。」
俺は、朝から変な事を言っている夏川の頭を持っていた本で叩いた。
「いったいわね、何すんのよ速水!!」
「『何すんのよ速水?!』ぢゃねーよ。誰が仕切ってんだよ、誰が。」
「え、速水でしょ。」
真顔で言うなよ。真顔で。
「俺は仕切ってなんかいねぇっ!!」
「仕切ってるって。」
「違うし...。つーか、誰だよその女。」
夏川の前の席...、つまりは俺の隣の席には見たことのない女が座っていた。
「その女とか言わないの!昨日休んでたけど、速水の隣の席の子だよ?!」
あぁ。この女か...。可愛いぢゃん...。
まぁ、男子が夢中になるのもわかる気がするような...。
「あー、なんだコイツか。」
あれ、なんか膨れた...?
「こいつぢゃなくて、聖夜です。星風聖夜!ちゃんとした名前があるんですけど?!」
なんだ、なんだ?!
なんか無駄に気が強い女だな...。
まさか俺、押されてる?!
「は?!何だよこいつ。」
うぉっ、めっちゃ眉間に皺よってる(笑)

