「楓、本当にこんな奴が私の隣の席なの?!」
「ははっ、そうだよ。」
「こんな奴ってなんだよ?!その言葉、そっくりそのままお前に返してやるよ!」
「返品不可能です、受け付けません~。」
「返品ってなんだよ、物か!!」
まぢでなんなの、こいつ!!
あーいえばこーいう。
なんて生意気な奴なんだ!!
「2人共、初めて会ったんだよね??」
突然楓が意味不明なことを言い出した。
「「もちろん。」」
ハモったぁ~!!
気持ち悪っ!!!!!
「以前からこんなむかつく奴知ってたら絶対忘れないし、」
「こっちの台詞だし。」
「それにしては2人共息ぴったりぢゃん!!」
「「どこがっ!?」」
「そこが。」
またハモったぁ~っ!!!
「真似しないでよね!!」
「お前が真似してんだろっ!!!」
「ふざけないでよね、あんたがかぶせてきてるだけぢゃん!」
「俺が言うことを予想して同じこと言ってんだろ!」
「は?!何わけのわからないこと言ってんの?!そんなのできるわけないぢゃん!!!」
「もういいって、わかった、わかった。」
腹立つなぁーっ!!!
この日を境に、
速水とは顔を合わせるたびに口喧嘩をするようになった。

