「今からどうしよ…」


さっき先生の家を飛び出してきてしまったし
戻りたくても恥ずかしくて戻れない。


「しょうがない、家に帰ろう…」


親も仕事でいない。それが救いだ。
先生の家と私の家はそう離れていなかった。

「歩いて20分…。近いような遠いような…」


部屋に入りベッドにダイブする。
思い出すのはさっきの先生の言葉。


「私は先生がー…」


考えるだけで恥ずかしかった。


先生は私のことどう思ってるんだろう?
先生は意地悪だから、期待させといて、だなんてことはよくある。


何度も女の子が泣いている。
…それでも人気が落ちない先生は小悪魔だ。