って、何考えてるんだ私。
別にやましいことがあるわけじゃないし、見られてもいいじゃないか!
そういいながら自分を落ち着かせる。
そして私はいつも通りつまらない授業を受ける。
ここの教室からはグランドが真反対で見えないから尚更つまらない。
早く先生に会いたいのに…
私はどんどん先生への気持ちが膨らんでいくのがわかった。
放課後を待ちわびながら授業を受けていると、いつのまにか放課後になっていた。
「あっ…先生のとこ行かなきゃ!」
私は急いで先生のとこへ向かう。
「せんせいっ!」
ガラッと扉をあけると驚いた顔をした先生がいた。
「ふっ…実紅早いな」
いつも学校で見せている先生の顔とは違い、
真反対の先生の顔が見れるこの瞬間が私にとってたまらなく幸せだった。
「先生を待たせたらだめかなって」
「よくわかってんじゃねーか」
そう言いながら私の頭をポンっと撫でる先生に
少しドキッとしてしまった。
「今、ドキッとしただろ?」
「なっ…?!してません!」
「顔真っ赤にしちゃって…可愛いな、お前は」
「そう言うセリフ皆に言うんでしょう?」
「はぁ?何言ってんの、お前」
「私で遊ぶのはやめてください!」
「実紅…お前そういう風に思ってたのか?俺は本気だけど」
【本気】の意味がよくわからなかったけど、とりあえず嬉しいと思った。
「先生、相談があるんですけど」
