「行かない。」

毎日この会話の繰り返しだ。
あの日から今日まで。

「なぁ、今日は行こうよ。
気分転換になるよ?」

「うるさい!!
毎日毎日来たって、行かないもんは行かないの!!津茱もいい加減諦めてよ!!」

「んだよ!!
こっちは毎日来てやってるのに、いつもいつもその口のききかたは!!」

ビクッ!
いきなり怒鳴られ、体が大きく反応する。

「っ……ごめん。言い過ぎた。」

顔に曇りができ、2人の間に沈黙が流れる。

「……ない……意味……の?」

「え?」

急に沈黙が破れ、喋り出したが聞き取れず、聞き返した。

「龍のいない学校に意味があるの?」

「っ!?」

びっくりしたような表情を見せた後酷く傷ついたような顔をした。

(なんで……?なんで津茱がそんな顔するの……?)

「意味はあるよ。
友莉が学校に来れば、じきわかることなんだよ。」

「龍が忘れられていく所になんて……行きたくないよ……。」