「どうして……っ…どうしてなの?」

「ごめん……ごめん……助けられなかった…。ごめん……友莉」

震える拳を握り締めながら、ぽつり…ぽつりと語り出す。

「いつもみたいに、バイクで走ってたんだ。そしたら……信号無視したトラックに…。」

「うそ!!…うそだよ……。いつもみたいに…冗談っ……だよっ……てっ……。」

「ごめん……。ごめん……。」

震える彼女を抱きしめひたすら謝り続ける。

「なんで……なんで……龍……。」