私と同じように縁側に座った成田は、私と向かい合うようにリビングの方を振り返る。

目が合うんじゃないかって思ってドキドキするけど、成田の視線は私を通り越して楓たちに注がれる。

「もし樋山が1人だけで来たら、俺と眞人は退散する予定だったんだ。」

「私がいたから予定が狂ったってこと？」

私も成田と同じように振り返って楓たちを見る。


「いや、違う。藤沢、いて良いんだよ。」

いつもとは違う落ち着きのある成田の声にドキリとする、

それってどういう意味なの？って聞こうとしたけど、眞人が大和くんに押しつけられた1.5Lのペットボトルと紙コップを持ってこっちに歩いてきたから、聞けなかった。

眞人の向こうに楓が見えて、すごく楽しそうに笑っていたから手を振る。