大和くんの家に上げてもらってすぐ、2人きりにすべく、縁側まで行き腰を下ろす。

大和くんのお母さんが用意してくれたであろう焼きソバを取り分ける楓と、その楓の行動に気を配る大和くん。


微妙な距離感をもどかしく思いつつ2人を見守ろうと自分を抑えていると、眞人と成田がやってきて大和くんに絡みだす。

「あれ?藤沢もいるのか。」

そう言って成田が私の方に歩いてきた。

まさか成田も来るなんて思ってもみなかった。

いても眞人くらいかなって…。


「藤沢は樋山の保護者?」

ヘラヘラと笑っている成田。

もう!

どうしてそんな締まりのない顔してるのよ。

「まぁ、付き添いってところね。」

「ふーん。」