「ち、千葉くん！」

顔を真っ赤にした伊藤さんが眞人の座る席のすぐ横に立つ。

「わ、私で良ければ、彼女にして下さい！」

え？

告白？


「ごめん。今彼女作る気ないから。」

「「さっきと言ってること違う！」」

みんなでツッコミを入れても相変わらず眞人はクールな表情を崩さない。


「…え、あ、はい………。」

つい1秒前まで真っ赤だった伊藤さんの顔は今や真っ青になって、慌てて席に戻って行った。

いきなりの告白だったとしても、あんなあっさり断られるのもちょっと可哀そう…。


「眞人ってどんなタイプが好きなんだ？」

「え？あぁ、今は本当恋愛に興味ない。」

本当に興味なさそうに答える眞人。

「彼女作れよ。楽しいぞー！」

「俺とお前を一緒にするな。」

ふんっと鼻を鳴らし不機嫌そうにする眞人にも剛は楽しそうに笑った。