私が頷くと同時に、ギュウッと抱きしめられた。

「俺と付き合って。」

「うん。」


お化け屋敷から出ると、目を真っ赤にした楓が大和くんに頭を撫でられていた。

「落ち着いてきたか?楓。」

「…う、……だいじょぶ」


「何か飲み物買ってこようか?」

「あ、藍花!」

「お、出てきたか。


………お前ら、デキた?」

大和くんは私たちの方に振り向くとニッと笑った。

「…えっ…!」

「仲良く手繋いでるじゃん。」

そう言って指差す大和くん。


あ。


「わぁ!おめでとう!!」

さっきまで泣き顔だったのに、楓はすぐ笑顔になった。