あたしは何も言い返せなかった。


蓮見の本音がわからなくなってきた。


教師を続けたいのか続けたくないのか。



「大田、もう帰りな」



蓮見はそう言い残してどこかに行ってしまった。


あたし何もできなかった。


なんのために来たんだろう…