「母さん!」



俺は母さんにそっと抱きついた。



「もう、相変わらず大きい声ね」



母さんは俺の頭を優しく撫でる。



「孝史さんがいろいろ迷惑かけたわね…」


「いや…」


「孝史さんから聞いたわ、名央いい人たちに恵まれてるんですって?」