「はあ…」



俺は部屋のドアに背中を預ける。


天井を見上げた。



「母さん…」



俺が家出したとき本当は探すのが嫌だったのか。


本当は…、俺のこと大嫌いだったのか…


結局、母さんは俺に会いたくもなかったんだ。