そしてあたしたちは帰ろうとした。


蓮見と蓮見のお母さんが見送りに来てくれた。



「じゃあな、みんな」


「うん」


「皆さん、今日はうちの旦那がご迷惑をおかけしました」


「いえ、こっちこそ」



あたしは草宮のほうを見る。


草宮はどんよりとしていた。