「でも大田、どうして最後の授業させようと思ったの?」


「へ?」


「あんなに学校に戻したがってたのに…」



蓮見は上を見上げる。



「…先生の好きなようにしてほしいから」


「あたしの好きなよう?」


「うん、もし先生が教師を本当に辞めたいならあたしは先生を応援します」



あたしは缶を開ける。