「私を連れていく事…。迷惑だから昌磨は九州を出ないのかなって…。」

気のせいか、華央璃ちゃんの声は、沈んでいる。

俺は信号が青に変わった為、車をスタートさせながら、

「迷惑なんて事はないよ…。華央璃ちゃんに覚悟が出来ているのなら…。」

と、切り出した。

そして、言葉を頭の中で選び抜いて再び口を開いた。