「話ができるのが…不思議なくらいです…。」 廊下で、先生にそう言われたお兄ちゃんの啜り泣きが聞こえて、私も死ぬんだと悟った。 【目を真っ赤にしながらも、冷静さを装いながら私のベッド脇に座るお兄ちゃんを見て…。 決めたんだ…、あとどれくらいの時間があるのか分からないけど…。 お兄ちゃんの前で絶対に泣かないって…。 笑ってる顔を遺して逝こうって。】 ・