「痛い…。」

と、呻く華央璃ちゃんが、俺の下にいる。

それに気付いた俺は、

「ご、ごめん…。」

と、謝りながら体を起こそうとして、もう一つの事に気付いて、体が硬直してしまったのがわかる。

そして、華央璃ちゃんも気付いたようだ。

俺の右手の平に…、華央璃ちゃんの胸の膨らみを感じる…。


「わざと…じゃないんだ…。弾みで…、ホントにごめん!」

と、必死で謝る俺を華央璃ちゃんは、

「なま好かん!!」

と、思い切り跳ね飛ばし、俺は半開きだった運転席側のドアから、駐車場へ転がり落ちてしまったのだ。


俺は、仰向けになった状態で、星空を見ながら、この先の不安を感じていた。