「ん…?何か言った?」 と、振り向いた昌磨に、 「いちいち反応しないで!」 と、蹴りを見舞わせた後、 「私…香織ちゃんの部屋を借りたいんだけど…。」 と、お願いした。 「痛いな…もう…。」 と、昌磨はチラリと睨んでから、 「最初からそのつもりだから…。左奥へ行くと、2階への階段があるから、2階へあがって…。そして中央の廊下に出たら一番奥まで行って右側の部屋な…。華央璃ちゃんが気にしなければ、服とか…部屋にあるものは使ってもらって構わないから…。」 と、言いながら付近の灯りを点けた。