昌磨の家は豪邸とまではいかないけど…。 「屋敷…?」 私を追って出てきた昌磨を見上げながら言った私に、 「華央璃ちゃんは大袈裟だよ…。屋敷まではいかないよ…。多少は広いけどね…。」 と、昌磨は言った後、 「さ、人目に触れる前に、中へ入ってくれると嬉しいけど…。」 と、囁いてきた。 「う…うん…。」 私は、昌磨に従い、家の中に入りながら、 「ここが、多少広いだけなら…。私の家なんて…ウサギ小屋だよ…。」 と、思わずボヤいてしまっていた。