浮気を問い詰められた、お父さんは、

「事実だ…。弁護士を間に入れよう…。その決定に従う。」

と、あっさりとお母さんに話した。

それこそ、なんの感情も無く…。

「お父さん…、謝ってよ…。私…三人が…いい。」

涙を溜めながら言った私を、右手で制したお父さんは、

「すまんな…華央璃。それは無理だと思うから。」

と、冷静に言って自室に消えて行った。