「どうする?」 と、昌磨が静かに尋ねてくる。 本当は、私の涙にだって気付いたはずなのに、そこには触れてこなかった。 昌磨のその優しさが嬉しいのに、私は冷たくしてしまう…。 「何が?」 これでは、逆ギレもいいところよ…。 ほら、昌磨は暗がりでも判るくらいに困惑した表情をみせていた。 でも昌磨は…。 私の態度ではなく、言う台詞をどうするかを悩んでいた事がわかった。