「なに?図星か…冗談で言ったのにな…。」 と、寂しげに言う華央璃ちゃんに、 「ごめん…。」 と、ポツリと謝ってみたが、華央璃ちゃんは俺をしばらく見つめたまま、何も話そうとしない…。 「華央璃…ちゃん?」 と、再度声をかけた俺に、 「昌磨が香織ちゃんの事を、どれだけ愛していたか…。想像以上かも…。悪くはないけど…。」 囁きかけるように言った。 「悪くはないけど?」 と、俺は再び問いかけてみたけれど、その後、レストランにいる間中、華央璃ちゃんは言葉を口にする事はなかった。