「…磨?」 「昌磨?」 「……昌磨!!」 華央璃ちゃんの怒鳴り声に、レストラン中の視線が俺達に向けられてしまう。 ハッとした俺は、周囲を見回しながら頭を下げると、 「か、華央璃ちゃん…。」 と、人差し指を立てた。 「昌磨がボッーとしているからでしょ。どうしたの…?香織ちゃんの事でも考えていたの?」 不意をつかれたこの華央璃ちゃんの言葉に、俺は黙って華央璃ちゃんを見つめた。