紺碧の海に漂う想い〜あなたがくれた物〜

俺の手の上に残る、華央璃ちゃんの温かみ…。

生きていればこその物…。

それを深く感じつつ、

「“でも”で悪かったな、“でも”で。」

と、わざと膨れっ面をして車をスタートさせた。

隣でクスッと笑う、華央璃ちゃんの未来を引き寄せたいと思いながら…。


しばらく国道を走った後、

「だから…昌磨も…。」

と、華央璃ちゃんが言い出したが、聞こえない振りをして、

「華央璃ちゃん…、あのショッピングセンターに入ろう…。着替え…欲しいだろ?その…下着とか…。」

と、言いながら、見付けた道路沿いにあるショッピングセンターに入った。