急いで斗真の病室に行った。


でも斗真は笑ってた。


ホッとしたけど瑛太君は笑っていなくて・・・




ぞくっとした。




「斗真っ!!」


「蘭は焦りすぎなんだよ。」

と私が大好きな


笑顔で言ってくれた





そして頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。


でもかすかに震えていた。





帰り際、瑛太君に呼び出された。


話があると・・・



「蘭ちゃん・・・あいつ病気なんだ・・・。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「そっか・・。でも治るんだよね??」


瑛太君は笑顔でうなずいてくれると思った。


でも


「かなり悪性の癌らしいんだ。」


瑛太君の目は、まっすぐだった。


瑛太君の話によると中1の時に癌が見つかり
医者はもう手の付けようのないほどだったらしい。


余命はあと1年・・・


今高1の私たちは結婚できないんだ。

愛を誓うことができないんだ。