その時、何人かの女性が二人の間に割って入るように、歩み寄ってきた。 「あら先生こんな所に。探しましたわ。 なにせ人が多くて」 少し辟易したように、しかし笑顔で近付いてきたのは、3年3組で一年間級長を務めた、島井雅子。 成績はいつも上位で教師ウケのする生徒だった。 「おお、島井。久しぶりだね。おや?そっちは柏木と山野じゃないか」 軽く会釈をしたのは、柏木綾子と山野文恵。 島井を含めたこの三人は仲が良く、しょっちゅう一緒に出かけたりしたものだ。