去年貴方と一緒に見上げた桜が忘れられません。
少し遅めに咲いた桃色の花。床一面に広がって絨毯みたいだったね。

「また来年も、その次も一緒に見に来よう。」



----そう言ってくれた貴方の声はもう聞こえない。



どんなに望んでも、願っても...その祈りが届くことはない。

独りぼっちの季節が廻る。
たとえこの先誰が現れたとしても、私の中の穴を埋めてくれる人なんて居ない

....いらない。



だからどうか...あの音をもう一度聞かせて



「永遠」を約束したあの音を------