トーマは瞳を伏せて、私に顔を傾ける。


私も瞳を閉じた。


最初は啄むように軽く唇を吸い合ってそのまま、舌を差し入れる。



絡み合う熱い舌。

私の身体のボルデージも上がってゆく。
このまま、ベットにUターンしたいけど、仕事が待っている。


エリートの男なんて、頭いいだけで、オンナの扱い方なんて下手な男性かと思ったけど、トーマはそうじゃなかった。






トーマの方から唇を離した。



「これ以上…するとヤバい…」


「えっ!?」


私は思わず、トーマのベルトの下を見つめる。



「み、美古!?」

私は慌てて顔を上げて、トーマの視線を合わせる。

「変なトコ見るな…」

トーマは柄にもなく紅い顔して私を睨みつけた。