美古はヘラヘラと笑いながら、思い出した。


その態度に少し俺はムカつく。


俺にとってはあれは本当に屈辱的な出来事だった。


この女だけには関わらないで置こうと心に強く誓ったのに。


その女…美古は俺の愛する妻となっているーーー・・・


事実は小説よりも奇なりって言うけど…その通り。


美古を愛してると気づいた時の俺は少しショックだった。



俺をコケにして、プライドをめちゃめちゃにした女に惚れてんだから。



でも、今更、手離すコトはできない。

俺の方が美古を溺愛していた。