「俺の代わりに食べてくれ」



「じゃあー後で…キスしてくれる?」


「人参食べるなら…いくらでもキスしてやるぞー」


「全部食べる…」


美古はパクパクと人参のグラッセを口に運ぶ。

単純な女だ・・・


「そんなに俺がスキか?」
意地悪な質問をぶつける。



「スキだよー。世界一スキ…トーマは?」


俺が意地悪な質問をすると美古も意地悪で返してきた。



「俺か…俺もお前がスキだ」


ありのままの自分を見せるコトのできる唯一の相手。


「俺はお前がいなきゃ…社長なんてやってられない。ストレスで今頃…病気になってる」