ヤバイーーー・・・!?



俺は美古の肩を掴み、目に付いた脇道に逃げ込む。



「堂々と歩けばいいのに…別に悪いコトしてないじゃん~」



「…」


俺は自販機の横に隠れるように身を潜める。
会社の売り上げが鰻上りなのはいいけど、同時に俺の顔もメディアに露出し、一般の人たちにも顔を知られるようになった。
その上、妻の美古は若い女の子たちに大人気のカリスマモデル。



「栗原を先に帰すんじゃあ~なかった」



俺はあれこれとこの状況をどうしようか?考えているのに、美古はウレシそうに俺の身体を密着させる。



「苦しい~離れろ!!」