俺は泣き止ませようと病院で習った抱き方を実践。



首の座らない赤ちゃんはどうも怖い…手も震えてる。



落としたらどうしよう!?



「・・・」


俺が抱っこしてると、泣き止み…静かに目を閉じる。


赤ちゃんは小さくて自分では何もできない無力な存在。

 

「ゴメンゴメン…何かあった?」



「少し、泣いたから…抱っこしただけだ」


俺は目を覚まさないように…ゆっくりと辰真を座布団の上に置いた。


「実はこっそりと、トーマが辰真を抱っこしてる顔見てた」


「はぁ?」



「優しい顔してた・・・。トーマもパパになったんだね」


「お前だってママだろ?」