「…別に」


「いや、ワザとだろ?」


「ワザとじゃないって…」


二人でふざけ合っていたら、カタログはラグの上に落ちてしまった。



「美古が選ぶと時間がかかるし…俺がお前に似合う色を選ぶ…」


俺は美古をソファーに上に倒した。


「久しぶりにお前の笑顔が見れた。カラーセラピーの効果か?」



「トーマのおかげだよ…」



互いに微笑み、そのまま、唇を重ねた。