「・・・今度…俺の方から病院に行って…相談しようか?そのホルモン注射…お前の体質には合ってないんじゃあないのか?」



「別に大丈夫よ…私は早く…子供が欲しいの…これくらい平気」


「・・・そう焦るなよ…」


「あ、焦りたくもなるわ!毎日、妊婦の杏里ちゃんと一緒に居るんだもん。杏里ちゃんは私と同じ歳で、二人目を生むのよ…私は…まだ、妊娠できる身体にすらなってない・・・」



トーマの言葉で溜まっていた愚痴が次から次へと吐き出されていく。



「自分が悪いのはわかってるけど…私だって…」



「・・・」


トーマは何も言わず、ベットの端に座り、私に手を伸ばした。


私はギュッとトーマに抱きつき、涙が枯れるまで泣いた。