「社長を美古さんを想うキモチは理解しています。でも、俺にも守るべきがあります…」



「それは、俺だってわかってる…栗原お前とは一つ屋根の下に居るんだからな…」



俺は栗原と共に、会議室を出た。



廊下の窓の外には見えるのは高層ビルの群れ。



「さっさと副社長の元に行って、この件は片付けてしまいましょう…幹部クラスの濱部一族たちがどうあなたを処断するかはわかりませんが…俺があなたを秘書として守りますから安心を」



「栗原お前…?」


「犯罪まがいなコトはしていませんから…安心してください」


「・・・」