もし、自身に子供が生まれたら、成績しか見ない自分の親のようにはなるまいと思っていた。


パーティを終え、俺と美古は二人で寝室に入った。



「!?」


栗原たちと和気あいあいとパーティを楽しんでいた美古だけど。


二人になった途端、深い溜息を付き、ソファーに座った。


「疲れたか?」


「え、あ…」


美古は肩をビクつかせ、慌てて、笑顔を繕う。


「今更、俺の前で気を遣うな…」


「・・・」


俺は美古の隣にゆっくりと腰を下ろす。



少しだけ、ソファーのスプリングが弾む。



「別に気なんて遣ってない…」