俺は美古の仕事場に急いだ。



いつものスタジオでグラビアの撮影。


俺の登場で、皆がにわかに沸き立つ…
皆、あのブログを読んだのか??


「トーマ社長が来るなんて…約束してたの??美古ちゃん」

ヘアメイクのゴンちゃんが美古を冷やかす。


「別に…何で来たの??トーマ」
あっけらかんな顔で問いかける小悪魔、美古。


自分の起こしたコトの重大さに気付いてない。


「いいから、来い!!」


俺は美古の右腕を乱暴に掴む。



スタジオの扉を開けて、人気のない非常口の扉に向かう。



「痛い!!離して!!トーマ」