定例会議に遅刻寸前で、俺は会議室に。


栗原のいない俺を不思議そうに見つめる役員たち。



「秘書の栗原は…暫くお子さんの入院で、休暇を貰っている」


俺は役員たち、説明して、社長の椅子に腰を下ろした。


「では、会議を始め・・・」



俺はそう言いかけようとした刹那。


副社長が持っている資料を見て、ハッと気づいた。



「すまない。社長室に資料を忘れた…俺のコトはいいから、先に会議を進めてくれ…副社長」



俺は叔母に会議の進行を任せて、資料を取りに戻った。