彼氏は可愛い年下系

「……悠希、君」




弱々しい声で、女子は名前を言った。




少し汗をかいている悠希君が前に立ってる。




たまに、咳き込んでいた。




「なにやってんの?」



「ち、違う……あたし達、この先輩に苛められてたから仕返しに……」




そんな嘘、なんでつくの。




髪の毛をくしゃっと掴み、顔を隠す。




そんな事してない、けど、悠希君はもしかしたら信じるかもしれない。




そんな不安が自分を襲う。




「嘘、ついてんじゃねーよ!」




悠希君は、凄く感情的になっていた。