その言葉、想定外だ。




少し驚きながらも、ゆっくり目をとじた。




微かにリップ音がし、同時に、なにかを感じた。






「ねえ、悠希君てさ……。まさか、あたしが初カノじゃないよね?」




あれから何分かして、ようやく雑談タイムになった。




疑問になったことを躊躇いもなく聞いてみると。




「あ?デリカシーなさすぎじゃね?」




それは、あたしが初カノって事ですか?




そう解釈するも仕方ない悠希君の言葉に、唖然としていた。




「っ。俺、保健室で祐希奈にしたのが初なんだよ!」



「え、本当に。…あたしなんかでごめん」



「初めて好きになった人だから…ぶっちゃけ幸せでし、た」




あ、またズキュンとしてしまった。




悠希君のこの可愛さには、勝てないや。