「祐希奈、待った?」



「待ってないよ」



「そか、よかったー。帰ろ」



「うん」




前にも何度か帰った事はあるから、別に違和感はない。




けど、手を繋いでっていうのは初めてで、意外と緊張した。




「今日は野球でヒット超打ったんだ!」



「見てたよ、悠希君凄いねー」



「あんがと!」




あー可愛いな、ちょっと生意気だけど。




結構幸せなものなんだな、って実感する。




「足、今日大丈夫だったかよ?」



「あっ、松葉づえつかないし楽だったよー」



「ホント?」



「本当!」