彼氏は可愛い年下系

「祐ー希奈ー!!」



「あ、おはー……え、え。どしたの?」




普通に登校しただけなのに、あたしの周りを女子が囲んだ。




状況が読めず、呆然と立っている。




「足大丈夫!?」



「あ、慣れてるから大丈夫」



「もう心配したよ!」



「ありがとー」



「祐希奈好調だったのに、一年のせいでー!」



「大丈夫だってー」




球技大会の時の事だ。




思い出すだけで、なんだか痛い。




頑張って笑顔を見せ、なるべく暗いところを見せないようにした。




あれ、みんな、なんで笑ってないの…?