千穂がキラキラした目で可愛い後輩君を見る。




他クラスの子も窓から顔を出していた。




確かに、可愛い顔をしてるなぁ。




「あっ、俺みたいな後輩がすいません……」



「う、ううん」




照れながら頭を触り、ペコッと謝ってくる。




その動作がなぜかとても可愛く見えた。




「…で、何?」




冷静に聞いてみる。




すると、後輩君はあっと何かを思い出したような顔をした。




「対した事じゃないんですけど、宮先輩って颯人と姉弟ですか?」



「そうだよ、颯のお姉ちゃん」



「俺、颯人と仲良くさせてもらってる日高悠希って言います!」